この記事では、QUERY関数で条件でデータを抽出するWHEREの使い方を詳しく見ていきます。
特に、特定の列が空欄又はエラーの場合を条件にする場合について書きます。

QUERY関数の基礎についてはこちらの記事をご覧ください。
WHEREで数字を比較して条件にする場合はこちら、日付の比較を条件にする場合はこちら

WHEREを使って場合、書式は以下の通りです。
=QUERY(範囲, "WHERE 抽出条件",見出しの行数）

空欄又はエラーの場合を条件にするとき、WHERE内で「列 is Null」と書きます。
Nullとは「空の」や「無効な」といった意味です。

以下の取引履歴を例に見ていきましょう。D列の金額が空欄又はエラーの取引を抽出します。

まずは、抽出する表の範囲を指定します。

=QUERY(A1:D9

次に、WHEREを用いて抽出条件を書いて行きます。金額の列を調べたいので、Dと指定します。「D is Null」と書きます。
WHERE全体をダブルクォーテーションで挟むことを忘れないようにしましょう。

=QUERY(A1:D9, "WHERE D is Null"

最後に、見出しの行数を指定しましょう。見出しは1行なので、１と書きます。

=QUERY(A1:D9, "WHERE D is Null", 1)

すると、D列が空欄又はエラー表示のデータのみが抽出されます。

スプレッドシートをご覧になる場合はこちら