クエリ関数(Query関数)の使い方 - LIKEを使った部分一致検索


この記事では、クエリ関数で抽出条件を設定するWHEREの中で、LIKEを用いて部分一致を条件にする方法を見ていきます。


クエリ関数の基礎についてはこちらの記事をご覧ください。
WHEREを使ってデータ抽出条件を設定する場合はこちら


LIKEはWHEREを用いて抽出条件を設定する際に、文字列が部分的に一致するものを抽出する働きをします。


LIKEを使う場合、書式は以下の通りです。

=QUERY(範囲, "WHERE LIKE 部分一致の検索条件,見出しの行数)

部分一致の検索条件は任意の文字列を示すを用いて以下の3パターンのうち1つを使います。


①前方一致 (特定の文字から始まる)で検索:LIKE '検索したい文字列%'
②後方一致(特定の文字で終わる)で検索: LIKE '%検索したい文字列'
③部分一致(特定の文字で終わる)で検索: LIKE '%検索したい文字列%'


下の取引リストを用いて、具体的に見ていきます。

取引リスト

①前方一致  - 「コーヒー」で始まる取引を抽出しましょう。

=QUERY(A1:D9, "wHERE C LIKE 'コーヒー%'",1)

LIKEに続いて、まずは、検索ワードの「コーヒー」、その後に%と書きます。そして、全体をクォーテーションで挟み、LIKE 'コーヒー%'とします。

検索結果

すると、「コーヒー」ではじまる2つの取引が抽出されます。「特製オーガニックコーヒー」は「コーヒー」という文字列を含みますが、文頭が「コーヒー」でないため、抽出されません。


②後方一致  - 「プリン」で終わる取引を抽出しましょう。

=QUERY(A1:D9, "wHERE C LIKE '%プリン'",1)

LIKEに続いて、まずは%、そして、検索ワードの「プリン」と書きます。そして、全体をクォーテーションで挟み、LIKE '%プリン'とします。

検索結果

「プリン」で終わる2つの取引が抽出されます。「プリンアラモード」のデータは「プリン」という文字を含みますが、文末が「プリン」ではないため、抽出されません。


③部分一致  - 「オーガニック」を部分的に含む取引を抽出しましょう。

=QUERY(A1:D9, "wHERE C LIKE '%オーガニック%'",1)

LIKEに続いて、まずは%、そして、その後に検索ワードの「オーガニック」、さらに%と書きます。全体をクォーテーションで挟み、LIKE '%オーガニック%'とします。

検索結果

オーガニックを部分的に含む3つの取引が抽出されました。この際、文頭や文末に含んでいても、検索ワードが含まれて入れば、抽出されます。


以上が、LIKEを使って部分一致検索をする方法です。
スプレッドシートをご覧になる場合はこちら