この記事では、スプレッドシートにおけるFILTER関数で、複数条件を設定する方法を解説します。
特に「●●又は△△」のように、 OR抽出をする場合について見ていきましょう。
なお、エクセルのFILTER関数とは使い方が異なるため、エクセルをお使いの場合は
こちらの記事をご覧ください。
まずは、FILTER関数の基本の書式はこちらになります。(FILTER関数の基礎の記事は
こちら)
=FILTER(抽出したい表の範囲, 条件)
OR抽出をする場合、各条件はカッコで挟み、条件と条件の間には+記号をおきましょう。
全体としては以下の様に書きます。
=FILTER(抽出したい表の範囲, (条件1)+(条件2))
例えば、以下のような「各国における在留邦人数」のデータがあるとします。
ここから、「2019年の人数が5万人以上、または2017年の人数が1000人以下」のデータをFILTER関数を使って抽出しましょう。
各国における在留邦人数
まずは、ひとつめの条件である「2019年の人数が5万人以上」まで書いてみます。
データがない場合の処理としては、””と入れて空欄を表示させましょう。
=FILTER(A2:E26,E2:E26>=50000)
結果はこちらのように、5か国が表示されます。
2019年の人数が5万人以上のデータ
次に、2つ目の条件である「2017年の人数が1000人以下」を加えます。
=FILTER(A2:E26,(E2:E26>=50000)+(C2:C26<=1000))
すると上の表に加えて、さらにエジプトとケニアのデータも追加されて抽出されます。
「2017年の人数が1000人以下」の条件を追加
FILTER関数で「●●又は△△」のように、 OR抽出をする場合
(1)各条件はカッコの中に入れる
(2)条件と条件の間には、+を入れる
という2つのステップがあることを覚えておきましょう。
FILTER関数で複数条件を設定する - AND抽出 (スプレッドシート)の記事は
こちら
スプレッドシートで実際の例を見る場合は
こちらからアクセスできます。
FILTER関数の練習問題の記事はこちらからアクセスできます。
FILTER関数(スプレッドシート) -
練習問題①- 国連の人口増減率統計
FILTER関数(スプレッドシート) -
練習問題② - 都道府県別人口統計